電卓サロン

fx-360Mと似た形の関数電卓4種類

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fx-360Mとfx-360MTとfx-690とfx-690V

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fx-360MT

 

知らなかった兄弟分

今でも人気の電卓fx-360MT TURBO-FX ですが、兄弟分がいました。fx-360MTは”COLLEGE”がつく学校などの教育機関販売用と、一般販売用のfx-690Vがあるのは知っていました。しかし他のシリーズがあるとは・・・。

たぶん勘違いしていました

それで揃ったのが教育機関販売用のfx-360Mとfx-360MT、一般販売用のfx-690とfx-690V。この4種類が揃ってはじめて思い出しました。当ブログの2番めの記事「電卓好きになったきっかけきっかけ?」で出ていたfx-360MTでしたが、自分が高校入学で買った電卓はfx-360Mだった気がする。自分の後輩が持っていた電卓が”TURBO-FX”という表記がついていて「すげーバージョンアップした!」なんて言っていたようなきがしてきた。

fx-360M,fx-690は情報が少ない

各機種の販売年などを調べたかったのですが、ググっても載っていない。どうしてもオークションなどの販売ページになってしまうし、ふるいほうのfx-360Mやfx-690などは検索してもオークションなどの販売自体出てこない。いつかわかったらアップしたいですね。

人気の秘密は?

このシリーズは大人気機種でオークションなどで出品されても6,000円程度で取引されています。私も欲しかっただけあって使いやすいと思います。キーの大きさもプラキーの打鍵感も結構良いとおもっています。カシオの関数電卓fxシリーズにはBASE-Nというモードがあり2進数や16進数変換や計算ができるモードがあってソフト開発やサブネット計算などに使えるのが便利でした。カシオのライバルシャープにも似た大きさ・打鍵感の機種がありますが、これはメルカリでも1,000円以下での取引が多く特に人気機種とはなっていません。これは自分も持っていますがキー配置などが自分的には気に入らないのです。(カシオに慣れすぎなだけかもですが)

ブランド表記

教育機関販売用のCASIO COLLEGE fx-360Mに対してfx-360MT TURBO-FX、
一般販売用fx-690に対してfx-690V SUPER-FX ですね。
ただ、このTURBO-FXやSUPER-FXといったブランドっぽい表記はこの機種でしか見たことがありません。何が違ってどれだけ速くなったのでしょうかね?情報が見つからないので可能なプログラムステップ数の違いなどわかりません。
(※これを書いたその日にfx-3600PVにSUPER-FXと書かれていたのを発見しました。SUPER-FXは他にもあるかもしれません。ちなみにネイピア数のプログラムは23.3秒で終わりました、fx-690Vと似た処理速度のようです でもfx-3600PV本体の左上部分にはPROGRAM-FXとなっているのです、このへんはまた後ほどですかね。。。)

この兄弟機種の違いは?

各機意匠もキー配列も同じ。TURBO-FXやSUPER-FXは中身だけが違うのではないでしょうか?気になりますね。この機種たちはプログラム機能があるのでプログラムでベンチマークしてみましょう。プログラムは過去に他の電卓でも試したネイピア数を求めるプログラム。このプログラム、ステップ数も少ないし、ループ処理が最初に戻るしか無い機種でも使えるので便利かも。

ネイピア数を求めるプログラム

やってみましょう。プログラムのしくみは「ネイピア数を求めるプログラム」を御覧ください
このfx-360M兄弟版のプログラムの入力。
事前:メモリーに値を入れておく:1(shift)(kin)1,69(shift)(kin)2  →1番2番メモリに乗数・ループ数を入力。
プログラム入力モード:(mode)(EXP)でLRNモードに入る
プログラム入力:(shift)(kout)1(x^y)(shift)(kout)2÷(shift)(kout)2(shift)!(EXPキー)(M+)(shift)(kout)2-1=(shift)(kin)2(shift)7(x>0)1(M+)(MR)  (mode)1
プログラムの最後の(mode)1でプログラムの終わりです。

ベンチマーク結果

上記プログラムでループを69回(最大数)、乗数は1(e^1)で実施してみました。
電卓でベンチマーク実行しているところをストップウォッチで計測しました。精度は結果表では小数点以下2桁でかいていますが、せいぜい秒程度でしょう。

1回目 2回目 3回目 順位
fx-360M 50.10s 50.21s 50.00s 4位
fx-360MT 13.00s 13.15s 12.95s 1位
fx-690 38.35s 38.41s 38.22s 3位
fx-690V 23.12s 23.37s 23.22s 2位

一番速かったのはTURBO-FXのfx-360MT、一番遅かったのはfx-360Mでした。1位の約13秒と4位の約50秒、約3.8倍の違いがありました。似た型番ですがかなり高速化されていますね。

このネイピア数プログラムのベンチマークをしているとき、発見がありました。それはプログラム実行中の表示について。旧版となるfx-360Mとfx-690のプログラム実行中は、表示が全く消えて電源が入っていないのか計算中なのかわからない状態に対して、fx-360MTとfx-690Vのプログラム実行中はGRD表示(Grad/Rad/Deg表示)と”Pro”表示がされていました。(fx-690Vは液晶が壊れていてPro表示有無は判定できませんでしたが、Deg表示はされていました。)速度だけでなく表示も改善されているようです。

この関数電卓でプログラムなど、実利用していた高校時代当時には考えてもいませんでした。プログラミングにはハマっていたので、当時は電子科の教材であったポケコンのVX-3がほしかった。。。fx-360Mのこのプログラミングでもテストに出る公式のひとつくらいは記憶できたかもですが・・・。

 

写真集

今回紹介の4種類写真です。fx-690Vは液晶表示が壊れています。。。

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